とにかくパスが何か知らないことには話しにならないので、「クリニカルパス」「阿部俊子」「マネージメント」をキーワードにあらゆるセミナーに参加しまくった。なんとか「白内障パス」が出来上がり、院内QCで発表した。その時のチーム名は「できれば本当はパスし隊」、演題名は「めざせマクドナルド!」としたかったが公立のため、「めざせwin−win関係」にした。今でこそ理解してもらえるが、この意味を質問され説明に苦労した。
 そんな始まりから5年。途中、中だるみもあったし、いろいろな規制に合い思う通りに進まず苛立つことも多々あった。
パス学会のMLで諸先生方に「塵もつもれば・・・」と励まされてはいたが、塵が積もるどころか「吹き飛ばす」方がいて、「いつまでやったら積もるんだぁ」と叫びたくなることもあった。しかし、確かに塵は積もっていた。私がパスに携わらなかったら絶対に学ぶことなどなかったことが、少しずつ私の知識として山になっていたし、気がついたら私が作ったパスは私から離れ病棟の中で必要不可欠なものになっていた。
 パスという1枚の紙の下は、実はすごく深くて医療に必要ないろいろなことが隠されていると思う。最初のパスの表を作ることは労力と時間がかかって大変だけれど、その下にあるものが掴めたら、精度の高いパスができるのではないかと思う。「パス」に隠されている魅力に気がついたら、きっと私と同じようにパスにはまってしまうかもしれない。
「知らない間にパスは自分の中で山になる。」

―次回は株式会社コムスンの篠原奈津子さんです。


▲ 村木 泰子 看護師

 





わかりあえる医療の実践を目指して

藤村 重文 東北厚生年金病院 院長

特別講演、招待講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、一般演題発表(口演、ポスター)、パス展示、市民公開講座など

平成16年7月頃からの開始を予定しています。詳細は本学会はホームページ、学会誌、ポスターなどでご案内致します。

社団法人 全国社会保険協会連合会
東北厚生年金病院 事務局 小林徹也
〒983-8512
宮城県仙台市宮城野区福室1-12-1
Tel : 090-5830-5187 Fax : 022-259-1232

活動報告
2004年
1月22日 第1回市立岸和田市民病院パス大会見学会
2月6日 第11回理事会
2月12・13日 第10回済生会熊本病院パス大会見学会
2月14日〜
20・21日
第4回海外研修
(オーストラリア・シドニー)
「The University of New South Wales (UNSW)他」
2月19日 第12回編集委員会

今後の活動予定
2004年 
3月13日 第7回教育セミナー(福岡)
3月26日 第1回武蔵野赤十字病院パス大会見学会(東京)
4月16・17日 第1回近森病院パス大会見学会(高知)
5月7・8日 第3回東北厚生年金病院パス大会見学会(宮城)
5月22日 第8回教育セミナー(横浜)
6月4日 第1回函館五稜郭病院パス大会見学会(北海道)


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