第4回日本クリニカルパス学会学術集会を、光波康壮会長(広島クリニカルパス研究会代表、中国電力中電病院前院長)のもとに、平成15年11月21日、22日の両日に広島国際会議場で開催いたしました。多くの参加者と演題およびすばらしい講演や討論のおかげで実り多い学術集会にしていただき、主催者として本学会役員および会員、参加者の皆様に心からお礼申し上げます。



 本学術集会は、多方面でのCPの広がりあるいはCPからの広がりをさらに推進するために、テーマを「新たなる医療への展開」として、広島クリニカルパス研究会で1年前から準備を進めてきました。主催した広島クリニカルパス研究会は各施設でCPを学び、応用すると共に全国学会に発表できるようになりたいと平成12年7月に広島地域の19施設が集まって発足した会ですので、とても全国学会を担当するほどの力量は持っていませんでした。須古博信理事長、山嵜絆副理事長の暖かい励ましと、プログラム委員として加わっていただいた副島秀久先生、阿部俊子先生、立川幸治先生、山中英治先生のご指導などの多くの方のご協力で開催することができました。

   準備期間が少なく学会運営は頼りなかったかもしれませんが、プログラム内容には多くの参加者からお褒めの言葉をいただきました。特別講演1「医事紛争・医療安全対策と医療の標準化」(児玉安司先生)、特別講演2「診療報酬包括化とクリニカルパス」(高瀬浩造先生)、招待講演「米国における医療過誤防止努力に学ぶ」(李啓充先生)、教育講演1「CPと医療における人事考課のあり方―バランスドスコアカード」(阿部俊子先生)、教育講演2「欧米のパスから学ぶ術後管理」(竹末芳生先生)およびシンポジウム「疾患管理と連携パス」「パスと記録」「パスによるコスト計算」「救急医療とクリニカルパス」とワークショップ「クリニカルパスのベンチマーク」、さらにランチョンセミナー(7会場)、一般演題(口演385題、ポスター39題、CP展示145題)の講演、討論はいずれもすばらしいものでした。



 また、今回の新たな取り組みとして「クリニカルパス実践セミナー」(コーディネーター・副島秀久先生)、「市民公開講座」(基調講演・福井次矢先生、コーディネーター・山内雅弥氏)および急遽準備した「電子カルテ・CP実践セッション」では、各会場ともに立ち見が出るほどの盛況さで関心の高さを感じました。



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